「急な入院・手術で、お金が準備できなかった…」と困っている方へ。
ケガや病気は突然起きるものですから、退院時に全額支払えないというケースも珍しくありません。
しかし、そのまま放置すれば踏み倒せる…という訳ではなく、厳しい状況に追い込まれるだけです。
そこで今回は入院費用・医療費を滞納し続けるとどうなるかを具体的に紹介します。
「債務整理・任意整理って誰に頼めばいいんだろう…」と困っている方へ。 債務整理や任意整理の手続きは自分で行うこともできますが、取り立てが続いたり、交渉に応じてもらえなかったりというケースも考えられるため、法律の専門家に頼むのがベターで[…]
メール・電話で請求される
医療費の支払期日を過ぎると、まずはメール・電話での請求が始まります。
コンビニなどで支払える振込用紙も添えてくるでしょう。
すぐにお金が準備できないことが分かっているなら、早めに病院へ相談してみましょう。
医療機関には「医療ソーシャルワーカー」と呼ばれる人がいて、医療費や生活費など経済的な問題を解決に導いてくれます。
早い段階で事情を説明しておけば、分割払いに応じてくれたり、支払期日を延ばしてくれるケースもあります。
医療費未払いでも診療はしてもらえる
退院はしたけれど、まだ通院を続けなければいけない…という人もいるでしょう。
気になるのが、「滞納中でも治療してもらえるの？」という点ではないでしょうか。
実は医療費を支払っていなくても、治療は受けられます。
医師法第19条にいわゆる「医師の応召義務」が規定されているため、正当な理由がなければ患者の診療を拒否できないのです。
入院費用・医療費の未払いは”正当な理由”に該当しません。
とは言え、患者として行きづらいでしょうし、病院側もいい気はしないでしょう。
できるだけ早くお金を用意し、罪悪感なく治療を受けられるようにしたいですね。
連帯保証人に連絡がいく
入院の際の手続きで、連帯保証人の記載を求められませんでしたか？
医療費の未払いは珍しくなく、連帯保証人をつけるのは未払い対策のひとつなのです。
連帯保証人制度を使うケース
- 医療費が高額になる予定
- 死亡リスクが高い
- 身寄りのない高齢者
- 外国人
あなたが医療費を支払えない場合、連帯保証人が請求されてしまいます。
自分の入院費用じゃないのにお金を出さなければいけないですし、高額で支払えない場合は債務整理の手続きも検討しなければいけません。
連帯保証人としては、たまったものじゃないですよね。
保険組合から催促される
健康保険に加入しているなら「保険者徴収」が行われる可能性があります。
「保険者徴収（強制徴収制度）」とは医療費の催促をしても未払いが続いているときは保険組合・保険協会（保険者）が回収し、医療機関に支払うという制度です。
※国民健康保険法 第42条第2項の規定による地方自治体の処分
「保険者徴収」が適用されるのは「医療費が60万円以上」かつ「健康保険料を滞納していない」場合です。
当てはまるなら保険組合・保険協会から連絡が来るでしょう。
ただし、厚生労働省の調査では、18年度に「保険者徴収」を実施したのは86件で、そのうち実際に回収できたのは2件とのことです。
入院費用が60万円に満たなかったり、健康保険料も滞納していたりするケースでは「保険者徴収」については気にしなくてよいでしょう。
弁護士から支払督促が届く
医療費を約2ヶ月 滞納すると、内容証明郵便で督促状が届くようになります。
具体的な金額や支払期日、「法的措置も検討する」といった強い文言が書かれているでしょう。
医療機関は自分たちで回収するのを諦め、回収のプロである、弁護士法人や債権回収会社（サービサー）に依頼したのです。
督促状も無視していると、さらに「支払督促」と記載された書面が届きます。
「支払督促」は裁判所から送られてくるもので、すでに強制執行の準備がスタートしています。
「支払督促」が届いて2週間以内に対応もしなければ、書面の内容に同意したことになります。
つまり、差し押さえが強制執行されるのです。
この段階になると、もう一人では対応できないでしょう。
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財産を差し押さえられる
医療費の滞納を放置した場合に起こること、最後は”差し押さえ”です。
財産を強制的に差し押さえられ、未払いの医療費に充てられます。
対象は給与・貯金・車・不動産などです。
医療費の時効は5年ですが、支払督促されれば時効は伸びます。
無視していても解決には至りません。
実際に給与が差し押さえられたら会社での信用もガタ落ちですし、家族にも迷惑をかけることになるでしょう。
医療費の未払いで差し押さえ…という最悪の事態を避けるために、早めに司法書士や弁護士へ依頼しましょう。
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まとめ
今回は入院費用・医療費を滞納し続けるとどうなるかを紹介しました。
医療費を滞納し続けるとどうなる？
- メール・電話で請求される
- 医療費未払いでも診療はしてもらえる
- 連帯保証人に連絡がいく
- 保険組合から催促される
- 弁護士から支払督促が届く
- 財産を差し押さえられる
医療費の催促を無視していても、状況は悪化するだけです。
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事務所名 司法書士法人 アヴァンス・リーガルサービス・グループ
代表者 司法書士 姜 正幸
所在地 〒541-0041 大阪府大阪市中央区北浜2丁目2-22 北浜中央ビル3F
営業時間 電話：平日9:30～21:00 土日祝9:30～19:00／メール：24時間365日
料金 着手金：(1社あたり)11,000円(税込)～ 解決報奨金：(1社あたり)11,000円(税込) 減額報酬：減額または免除できた金額の11％(税込)
支払方法 着手金の分割払い可
