「審査なし」「即金」「ブラックOK」という文言は、金欠の人にとって魅力的ですよね。そのため、「安全なヤミ金ってある?」「ソフト闇金なら大丈夫だよね?」と考えることもあるかもしれません。
しかし、実際にはまともなヤミ金は存在しません。
そこで今回は、まともなヤミ金の存在しない理由と、ヤミ金から借りてしまった場合の対処法を紹介します。
まともなヤミ金が存在しない理由
ヤミ金は「他者と違うから安心して」「うちはソフトヤミ金だから安全だよ」と語りかけてくるかもしれませんが、気をつけてください。
ヤミ金である以上、まともな訳がないのです。
ここからはヤミ金の危険性について分かりやすく説明していきます。
貸金業として登録していない
たとえ「うちは優良企業」「安心して借りられるよ」と言ってきても信じないでください。
まともなヤミ金というものは存在しません。
そもそもヤミ金とは、貸金業としての登録をせずにお金を貸し付けています。
貸金業は国の許可を必要とし、許可を得ないまま営業することは法律違反です。
金利や取り立て方法を守るつもりがないからこそ、登録していないと考えていいでしょう。
金利設定がおかしい
正規の消費者金融は利息制限法の上限金利(年20.0%)を守っており、18.0%程度が目安です。
しかしヤミ金の場合、上限など気にせず、高い金利で貸し付けます。
実際の金利は業者にもよりますが、「トヨン」や「トゴ」を設定しているところが多いようです。
トヨン | 10日で借りた金額の4割 | 年換算1,460% |
トゴ | 10日で借りた金額の5割 | 年換算1,825% |
トイチ | 10日で借りた金額の1割 | 年換算365% |
このような高金利は利用者にとって重い負担となります。
返済期間も短く、借金がどんどん膨らんでしまうでしょう。
返済が困難になり、取り立てや嫌がらせに苦しむこともあります。
いちどヤミ金を利用してしまうと、金銭的にも精神的にも追い詰められてしまうのです。
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相談時は優しくても取立てが厳しい
いわゆるソフトヤミ金は、申し込みや借入の際は、丁寧で優しい対応をしてくれます。
お金の悩みに対して親身に耳を傾け、スピーディーな融資を提案してくれるので、つい信頼してしまうかもしれません。
「返済が少しくらい遅れても大丈夫ですよ」とも言われて、安心してしまうかもしれません。
しかし、これはワナです。
実際にはヤミ金であることに変わりありません。
返済が困難になると本性が現れ、厳しい取り立てが行われます。
ヤミ金の取立て・嫌がらせ
- 自宅や携帯電話への執拗な電話
- 家族や親戚へ連絡
- 職場や学校への連絡
- 深夜や早朝の訪問
- 自宅の玄関に居座る
- 他の闇金からの借り入れを強要する
このような取り立て行為は法律で禁止されており、違法な行為です。
しかし、ヤミ金業者は違法性を無視して取り立てや嫌がらせを続けるでしょう。
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ヤミ金で借りてしまった時の対処法
ここまでヤミ金の危険性を説明してきました。
もし「ヤミ金と知らずに借りてしまった」「すぐに返せると思って申し込んでしまった」という場合は、どうしたらいいのでしょうか。
ここからはヤミ金で借り入れてしまった時の対処法を解説します。
警察へ相談する
ヤミ金は違法行為を行っているため、警察への相談もひとつの手です。
ただし、暴力や脅迫などの直接的な被害がない限り、警察は簡単に動いてくれません。
警察へ行く前に、証拠や具体的な情報を集める必要があります。
証拠となるもの
- 着信履歴
- 電話内容の記録(録音、留守電など)
- メールの内容
- 支払いの明細
- 契約書類
- ばら撒かれたチラシ
- 恫喝のシーンを撮影した動画
証拠を集めている間も取立てや嫌がらせが続きますから、精神的にきつく感じるかもしれません。
今すぐにどうにかしたい場合は、警察よりも弁護士や司法書士に相談したほうがよいでしょう。
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弁護士や司法書士に相談する
弁護士や司法書士に相談し、闇金業者との間に入ってもらいましょう。
弁護士や司法書士に依頼すると受任通知が送られますが、そうすると直接的な取り立て行為が貸金業法違反となります。
受任通知を送るだけでも取立てや嫌がらせがストップする可能性が十分あります。
さらに、法律の専門家が介入することで、警察も動きやすくなります。
ヤミ金業者は自分たちが違法な存在だと理解しているため、警察の関与をほのめかすと引き下がる可能性が高まります。
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まとめ
この記事を最後まで読んだ方は、ヤミ金からの借り入れは危険だと理解できたのではないでしょうか。
まともなヤミ金は存在しませんし、ソフト闇金も危険な業者です。
もしヤミ金に借り入れてしまった場合、厳しい取り立てや高金利などのトラブルが生じる可能性があります。
対処法としては、弁護士や司法書士への相談がおすすめです。
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